第28回日本臨床歯周療法集談会(JCPG)
「考える」歯科衛生士をめざそう
2011年11月23日(水・祝)9:30~16:30
東京医科歯科大学M&Dタワー
講演内容
AM:考える歯周治療 Dr.鷹岡&DH品田
PM:考えるインプラント治療 Dr.井上&DH安生
11月23日(日)、学術大会『考える歯科衛生士をめざそう』に参加してきました。
学術大会と言っても歯科医師、歯科衛生士の先生方によるご講演を中心に通常のセミナーの様な形で行われました。
午前中は歯周病治療を中心に講演が行われ、治療には欠かせないレントゲンの見方から、基本的な検査の仕方、その時、その患者様に合った治療方法の考え方を教えて頂き、私自身、患者様に対する治療の考え方を見直す事ができました。
午後はインプラント治療についての講演でした。臨床の中でインプラントのメンテナンスに関わる衛生士として、知っていなければならないこと、出来なければならないメンテナンス方法について実際の症例を元にお話を頂きました。インプラントはなんと言っても術後のメンテナンスが長期間、インプラントが入っている限りの間、必要必須となってきます。メンテナンス中どこを見なければならないのか、気付かなければならないのか詳しく教えて頂きました。
午前午後とどちらの講演でも、最終的に患者様はじめ、歯科医師、歯科衛生士がチームとなって治療が成功しメンテナンスがスムーズに進められて行くものだと感じるご講演でした。
そして日々の衛生士業務の中で、なによりも常に、患者様にとって一番良い方法を考え、選択していける衛生士でなくてはならないと思いました。
その為にも衛生士として幅広い知識と高い技術力が必要と感じ、今後の衛生士業務に対してのモチベーション向上に繋がったと思います。
一人一人の患者様に合った治療方法を、患者様と共に考えて行きたいです。
歯科衛生士:山崎
11/23(水)に東京医科歯科大学で『考える』がテーマの講演があり、聴講してきました。
午前中のテーマは『考える歯周治療』で、講師は歯科医師;鷹岡竜一先生と歯科衛生士;品田和美先生のお二人でした。
臨床データをもとに会場に質問を投げ掛けながらの講義で、会場の空気は真剣そのもので、活気にあふれていました。
品田先生は、歯周病治療をするにあたり、すぐに歯石をとりSRPをすすめるのではなく、
患者さんの病態を知り、明確な治療方針を検討した上で、歯周病の治療計画をたてていくことが重要とおっしゃっていました。
鷹岡先生は、得た情報が患者さん、ドクター、衛生士に正確に伝わっていること、共有出来ていることの重要性と、骨吸収の形状と骨欠損の状態,歯肉のタイプから治癒可能か不可能なのかをしっかり審査、診断が出来る事の重要性を説明してくださいました。
午後のテーマは『考えるインプラント治療』で、講師は歯科医師;井上孝先生と歯科衛生士;安生朝子先生お二人でした。
安生先生はインプラントのメンテナンス方法について口腔内写真と臨床データを用い詳しく説明してくださいました。
SPTをする中で出血の状態、プラークの付着状態など少しの変化も見逃さないような目と技術を持つ事が、インプラント慢性歯周疾患を予防することに繋がると述べられた。
それには、インプラントの構造を理解した上での正確な検査、診断が出来ることが重要だとおっしゃっていました。
井上孝先生は、インプラントは開放創であり、細菌が入りやすい状態にあることをしっかり理解した上でメンテナンスをすすめるべきだと述べられ、病理、解剖学的に詳しく説明してくださいました。
四人の先生のお話を聞き、今後、臨床をする中でドクターの指示に従うだけでなく、
自分自身で考える事のできる能力を身につけることがいかに重要かを理解することが出来ました。
そういった知識を得るためにも、新しい分野や技術に関する学習を継続していかなければならないと強く思いました。
歯科衛生士:畑中
ありがとうございました。
「マイナス一歳からはじめるむし歯予防」の実践
2011年11月13日(日)東京 SYDホール
講師:仲井 雪絵 先生 岡山大学大学院薬学総合研究科小児科分野助教
第一部 「マイナス一歳からのむし歯予防」のコンセプトについて
第二部 「マイナス一歳からのむし歯予防」の実践について
11/13に開催された中居先生の『マイナス一歳からはじめる虫歯予防』のセミナーに参加しました。
私自身、虫歯予防には興味があり、母子感染・フッ素・蔗糖・キシリトールについて学び、患者さんにそういった予防歯科を推奨してきました。
診察に来られる方の中には、予防歯科を理解し、意識の高い方も多くいらっしゃいます。
予防歯科は、その有効性も高い事が立証されており、私自身も患者さんに推奨していますが、周りの環境にも大きく左右されるため、子供の口の中を管理するのはとても難しい事だと認識しています。
また、かえって患者さんの負担になるのではないかとも悩んでいました。
先生は、出産後にう蝕性細菌に感染させないようにあれこれ神経質になるよりは家族みんなで、キシリトールを生活の一部に取り入れ、出産前に口腔環境を改善してくことが大切という持論をお持ちで、その観点から日々の研究そして臨床に取り組んでいらっしゃいます。
細菌に感染したとしても善玉菌が優位になりやすく、その後も虫歯になりにくい口腔内に置き換える事ができる。また、感染する時期を遅らせる事が出来るとおっしゃってました。
『最小限の努力で最大限の効果』、この観点からキシリトールを妊娠6ヶ月で生活習慣に取り入れ、育児をしていく中で誰にも負担をかけず、楽に出来る事が、虫歯予防を長く続けていけるコツではないかと思いました。
おおかめ歯科クリニック 歯科衛生士 畑中
仲井雪絵先生の特別公演、「マイナス1歳からはじめる虫歯予防」を聴講してきました。
主に、妊婦さんの妊娠期間中からのカリエスリスク抑制がどれだけ大切か、カリエスリスク低下にキシリトールがどれだけ役にたつか等について仲井先生は自身の研究データを元にお話されました。
現在、自分自身が妊娠しているということもあり、とても興味深く、大変勉強になりました。
講演の中盤からは、妊婦に限らず、乳幼児期のむし歯予防の大切さについて丁寧に語られていました。それは、自分にとって、あらためて予防の大切さ、口腔内にできた虫歯の治療だけでなく、歯磨き指導の重要性をも気づかせてもらえる事になりました。
仲井先生の”乳幼児期のカリエスを減らしていきたい!!”という、熱い思いも伝わってきて、とても勉強になりました。
聴講をおえて、患者さんのためのカリエス予防をどのようにおおかめ歯科クリニックで実現していけるのか?、あらためてスタッフ全員で話合い、新たな診療をしていけたらと考えています。
おおかめ歯科クリニック 歯科医師 山路
~院長から一言~
本講演は、世界的に権威のある「Journal of Dental Research」という研究雑誌に掲載された臨床研究のデータをもとにしています。仲井先生自身、現場の臨床家として日々の診療にあたりながら研究し、データをまとめられたところに価値があると思います。当院では、開院以来、予防に取り組んできましたが、その当時参考にしたデータはスウェーデンやフィンランドなどのむし歯予防先進国のものでした。仲井先生の研究は、そうした世界の研究と同じ水準で比較出来るように設計されており、得られたデータは極めて信頼性が高いといえます。
「最小限の努力で最大限の効果」
仲井先生のコンセプトです。生活者が無理なく生活に取り入れ、より高いむし歯予防の効果を得られるか?そのために何をするのか?
当院でもこれまでの”予防”を評価しなおし、あらたに必要な予防システムを構築したいと考えています。
最後に~仲井先生のことば
予防とは、知識と技術の提供に加えて「人を動かす」「人の行動を変える」仕事です。
歯を診て、人を診て、その人の生活を診て、リスクと病態、その人の行動の診断をした上で出力しないと成果は上がらないのです。
その意味では、歯を削ったり抜いたりするよりも難易度が高いといえます。

講演終了後、仲井先生と共に。
先生、ありがとうございました。
往診の研修会を終えて 歯科医師 山路 朋子
往診について、それほど深く考えた事はなかったのですが、研修会を終えて、これからの高齢化社会で、往診はとても重要となってくるものだと考えるようになりました。往診は寝たきりの御老人の診療が多くなるため、ベッドの上での診療が主になり、出来る範囲が現在行っている歯科医院での診療とは、求められることも、治療の内容も少し変わってくるのだなと、実際に往診を幅広く行っている先生の研修をうけて感じました。
歯科医院の診療台で行う診療ではないため、出来る治療がかなり限られると思うのですが、家で寝たきりになってしまった為、歯科医院に行けず受診出来なくて、口腔内の不都合な状態に困っていたり、身体が不自由で自分では歯磨き出来ない患者さんへの窓口となり、歯科医師会への連絡役となったり、口腔清掃をやっていく事が、これからの高齢化社会、地域のQOLを高めていく上で、歯科医師の新たな、そして重要な業務となってくると感じました。
歯科訪問診療についてのセミナーを受講して 歯科衛生士 畑中 和江
『9月11日に埼玉県で開業されている瀬川正臣先生による、歯科訪問診療についてのセミナーがありました。
瀬川先生は、これから訪問診療を始める方の為に23年間の経験をお話してくださいました。
わたし自身、訪問診療の経験がなく、一体どんな環境でどこまでの業務が可能なのか?などわからない事が多い分野でしたので、今回のセミナーは今後の衛生士としての自分を考えるよい機会になりました。
先生は、器具が全て揃ってなくてもまずは患者さんの口の中を診る事が大事で、そこから自分が何が出来るか考えた上、出来る事をすれば良いと何回もおっしゃっていました。
今後、高齢化社会で歯科が携わっていく分野も広がっていく中で、私達衛生士も、高齢者の方とこれから接する機会はどんどん増えて行くと思います。
その時に、口の中だけではなく、疾患・服用薬・副作用・環境などの全身に目を向けることが出来、それに対応出来る知識と技術を持つ事が出来れば、患者さんのニーズにも広く答える事ができて、また別の分野でも活躍できる場が広がるんではないかと思いました。』
瀬川先生による歯科訪問診療セミナーに参加して 歯科衛生士 山崎 愛
9月11日 日曜日 23年間、訪問診療を行ってこられた、瀬川先生による歯科訪問診療についてのお話しを聞いてきました。
現在、日本は高齢化社会に突入したと言われてから長い年月がたち、寝たきりのご老人の方が170万人を超え、2025年には230万人に達すると言われています。
講義の主な内容は、独居老人の方の現状、往診をするにあたって機器、器材の揃え方、訪問先でのご本人、ご家族との会話、ケアマネージャーや医科との連携などなど…往診に関して全く知識のない私にも判りやすく話を聞く事が出来ました。
今回の講義を聴き、元々往診に興味のあった私ですが、今後、寝たきり又は障害を持ち、外に出られず歯科を受診する事の出来ない方々に何が出来るのか?を改めて考えるきっかけとなりました。
どのように往診に導入して行けば良いのか…往診を行うには多くの器材が必要だろうと硬く考えていましたが、決してそんな事はないそうで、最低限のミラー、ピンセットなど基本セットがあれば始めることが出来るそうです。そして必要な器材があれば後々揃えて行けばよい、全てパーフェクトで始めるのではなく、私達のできることから地域の皆様のお役に立てることが出来ればよいと、瀬川先生の講義から教えて頂きました。
現在、おおかめ歯科クリニックでは”つまようじ法”と言うブラッシング方法を取り入れ、予防に力を入れております。まず歯ブラシ一本から始めることが出来ないか?と考えています。(お口の中を清潔に保つことはとても大切で、口腔内細菌が心内膜症、敗血症、脳卒中、肺炎を起こす原因にもなります。)
多くの機器機材は持ってはいないけれど、歯ブラシ一本で口腔内のケア、介護をされている方への指導、口腔内と全身疾患との関係などの情報提供を歯科にいる私達が行い、貢献して行けたらと思い、考えております。
そして地域の笑顔、QOLの向上に繋がればと願っております。
2011年夏休み
秋分を過ぎましたが、今年の夏休みの思い出を二題、是非とも記録しておきたいと思います。
<その1>しまなみ海道サイクリングロード走破
7月下旬、私は息子(高1)と共にしまなみ海道サイクリングロードを走破しました。
広島県・尾道~愛媛県・今治まで全行程80㎞。瀬戸内海に点在する島々を結ぶ6つの橋を渡るコースを途中、大三島に一泊し二日間かけて走りました。
計画段階では、さほど深く考えることもなくサイクリング専用道路を走るんだから行けるだろう・・・と軽い気持ちで決定。しかし、これが大変でした。
尾道の駅前は、すぐに海といってもすぐ向かいにいくつかの小さな島があり、水道といった方がよいでしょう。そこを小さな渡し船のフェリーが、通勤・通学の人や自転車、バイクなどを乗せ、何艘も一斉にその島と島の間を行き来しています。瀬戸内海らしいなと思いながら、レンタサイクルセンターで自転車を借りました。これから四国・今治まで80㎞をともにする”相棒”なので、できるだけ軽く、変速のギアが多い自転車を選びました。


自転車を借りると先ほどのフェリーのりばから、自転車とともに小さなフェリーに乗り込み、約10分、向島にわたりました。ここからサイクリングロードの始まりです。
出発時はあいにくの雨模様でしたが、暫く様子を見ていると雨もあがり、走行途中からは快晴になりました。
一本目の橋が見え、自転車をこぎながら段々と大きくなり、ワクワクしながら近づくとその巨大さに圧倒されました。”地図に残る仕事”っていうものはすごい!!と思いました。
ただ、ここで問題が・・・自動車専用道路と違って、自転車は人やバイクとともに橋への取り付け道路を登らなければなりません。どういう事かというと、自動車は高速道路と同様、平坦に整備された道路をまっすぐ走っていけるのですが、我々は、島の中の一般道を走り次の島に渡るために橋を通るのですが、橋を渡るたびに一般道から橋まで約20m~30mの高さを登らなければならないのです。これが日頃の運動不足にはこたえました。
向島を9時に出発。因島⇒生口島⇒大三島と渡り、15時に宿に到着。二人とも夕食まで疲労のため爆睡しました。
翌朝は、朝から快晴。前日、出発の時は雨模様だったため日焼け止めを塗らなかったので、途中から晴れて日焼けをしてしまったので、今日は腕に日が当たると痛くてたまりません。次の島へ渡るには、宿とは島の反対側にある取り付け道路まで島を半周、約2時間の走行です。実は、前日、くたくたになってしまったのは、大三島に到着してからが大変だったのです。前述のように橋と宿は、島のほぼ正反対になります。前日は、最短で行けるルートを走ったのですが、これが山越えのアップダウンの激しいコースで、1時間20分かかってようやく宿のたどり着いたので、それを考えると、またそのルートを走るのは無理。本日は海岸線の起伏の少ない、しかし大回りのコースを選択したため2時間もかかってしまいました。
大三島⇒伯方島⇒大島と渡り、いよいよ四国・今治へ。しかし、最後の栗島海峡大橋は全長10㎞もある最長の橋。最後の難関です。橋は横から見ると軽くアーチを描いています。つまり中間点まで登り坂になっています。このアーチは橋全体でみると大したことはないように見えますが、自転車でこの5㎞続く坂道を登るのは、大変です。さらに橋の上では海峡を通る風が強く、一番軽いギアでもなかなか自転車は進みません。とにかく気力だけで走り抜けるのみです。
なんとか最後、栗島海峡大橋を渡り切り四国・今治到着です。
私の父方の田舎は、大三島の近くの大崎下島・大長という瀬戸内海の島です。この島は、知っている方もいらっしゃるかと思いますが大長みかんが有名で、祖父もみかん作りをしておりました。いまでも親戚が作ったみかんを送ってくれます。


子供の頃は、夏休みをよく大長で過ごしたものです。残念ながら、今回の旅では大長に帰ることは出来ませんでしたが、久々に瀬戸内の夏を感じながら、息子と80㎞にも及ぶサイクリングを走破できた事は、本当にうれしく、達成感に満ちております。ありがとうございました。
<その2>日大三高 夏の甲子園優勝!!
第93回全国高校野球大会で日大三高が全国制覇を成し遂げました。おめでとうございます。
日大三高は私の母校、昭和55年に卒業しました。在学中、私が高校三年生の時に甲子園に出場しました。この時は、日大三高が18年ぶりに甲子園出場で、「古豪復活」などと言われていました。当時、西東京大会で勝ち進む三高野球部のことが学校でも話題になりはじめ、「もしかしたら甲子園に行けるかも!?」と期待が膨らんできました。ついに決勝戦まで勝ち進み優勝、甲子園へ行くことになりました。決勝戦の様子は、ラジオではらはらしながら聞いていました。優勝した直後、甲子園に出る母校の姿を収めたくて、親にビデオデッキを買ってくれるように頼み込みました。まだ、現在のようにDVDとかハードディスクのデッキなどはなく、テープのデッキでしたが、家庭用のデッキはようやく普及しはじめた頃で、20万円くらいしましたから、大変な買い物でした。しかし、親も息子の学校が甲子園に出るならと、めったにないこの機会に買ってくれました。
その後、2001年、ちょうど10年前に甲子園 初優勝。この時は既に、おおかめ歯科クリニックを開院しておりました。甲子園に応援に行きたかったのですが、決勝戦が雨のため順延になり月曜日になってしまったので、診療の合間にテレビを見ては応援しておりました。そして、優勝し校歌を小さな声で歌いました。
あれから10年。途中、何度かいいところまで勝ち進むことはありましたが、なかなか優勝には手が届きませんでした。しかし、今回は優勝候補の前評判の通り、攻守ともそろった素晴らしいチームで、見事に優勝してくれてOBとして大変誇らしく、感謝の気持ちでいっぱいです。後輩諸君、優勝おめでとう!そして感動をありがとう!!
*写真、図はasahi.comより引用
2011年7月25日(月)に渡邊先生のつまようじ法訪問実習を開催しました。
その際、先生は「川崎で初めてつまようじ法に取り組む医院として、おおかめ歯科クリニックには拠点となるよう頑張って貰いたい。」とおっしゃられました。
実習中も当院スタッフからの質問一つ一つに丁寧に熱意をもって、また飾らない言葉で答えて下さった姿に温かい人柄を感じました。
こうしたやり取りの中、これからの歯科医療のありかたについて熱く語っており、川崎の拠点となるようにとの私たちへのメッセージとして記録しておきたいと思います。
これまでの歯科医療では、治療が終わると「また悪くなったら来てください。」と言っておりました。これは疾病対応型の医療です。
しかし、これからは健康を発想のスタートラインにする必要がある。これを ” Self Oriented Concept “とよびます。今日来院した人が、健康の保持・増進して帰れるようにしなければならないし、そうするのが私達の仕事である。
したがって、歯科医師として、歯科衛生士として、歯科助手として今このひとに何ができるのか?をそれぞれが考え行動しなければならない。
渡邊先生は「健康な人が、健康で長生きできて、健やかに老いれるようにするのが、僕らの仕事なんよ!」とおっしゃいました。
では、健康ってなんや?
それは、肉体的・精神的・社会的に良好な状態。
肉体的に良好:今まではこの状態しか考えていなかった。治療優先。
精神的に良好:ニコっと笑ってくれる状態。
社会的に良好:私たちからではなく、自らおしゃべりをしてくれる状態。
これまでの歯科医療は、精神的・社会的に良好な状態にまでおよんでいなかった。
おおかめ歯科クリニックには、川崎の拠点になってもらいたい・・・・・
ニコっと笑っておしゃべりして帰る。こうなったとき、この歯科医院に来た価値がある。
つまり、気持ちよく・安心できて・綺麗になるを提供できる歯科医院を構築しなければならない。
これが、新しい歯科医院のあり方だと渡邊先生は力説した。
つまようじ法は、健康の保持・増進する手法の一つとして有効な方法であると語った。
しかし、まだ完成した方法ではなく、施術する人によって違いがあるのも事実であるが、ただ唯一、「健康の保持・増進するのだという”心”だけは変わらない。」と先生は語っていました。
「僕らがおったらあかんの!!」
一回通って、自ら独立して健康の保持・増進ができれば理想。しかし、なかなかそうはいかない。来院した人に口腔衛生指導し「自分たちで治すんだ!!」という動機づけをする。それでもうまくできない人がいれば、独立して健康を保てるまで、こちらが健康の保持・増進のお手伝いをすることが必要。
最後に先生は、「僕が来なくても健康を保てる状況にしてゆきたい。」
「それが夢!!」
2011年7月25日(月) つまようじ法訪問実習を行いました。
つまようじ法の開発者、岡山大学名誉教授、渡邊達夫先生を当院にお招きし、つまようじ法の指導をして頂きました。
6月に「つまようじ法」予防歯科臨床セミナーを受講後、日々の臨床に積極的に取り入れ実践してきました。約1カ月半経過し、正確に施術できているか確認して頂くと共に日々実践する中で感じた疑問に答えて頂く貴重な機会となりました。
当日は、午後、休診として実習を行いました。まず、当日参加のスタッフ7名全員が渡邊先生の「つまようじ法」(以降TP法*)を体験することになりました。最初に私が磨いて頂くことになりましたが、「開発者の渡邊先生はどんな磨き方をするのだろう?」と、ワクワクしながら診療台に着きました。実際うけてみると、歯と歯の間に歯ブラシの毛先が入るのがよくわかり、手慣れた感じでリズムよく磨いて頂き大変気持ちよく、7~8分で終わるのですが、途中寝てしまいそうになりました。
スタッフのTP法体験が終わり、今度は実際の患者さん4名にTP法を施術。担当の歯科衛生士は、自分が施術した患者さんを渡邊先生がどのように磨くのか見守り、途中途中で先生がするアドバイスや注意点に真剣に耳を傾けメモをとっていました。
最後は、歯科衛生士が渡邊先生の口の中を磨き、ブラシの当て方や力の加減などアドバイスを受けました。
今回、渡邊先生に訪問実習をして頂き、患者さんを磨くときに大切なのは「良くなれ!良くなれ!!と心の中で思いながら磨くのが大事なんよ!」という言葉でした。
また、先生によりますと川崎は初めての訪問で「おおかめ歯科クリニックは川崎ではじめてつまようじ法を導入した医院なので、川崎の拠点として頑張ってこの方法を広めていってもらいたい。」とのお言葉を頂きました。
この先生の思いに恥じぬよう、今後も日々研鑽を積み、地域のデンタルIQを高めていきたいと思います。
実習の後、渡邊先生を囲み記念写真を撮らせて頂きました。
*当院では”つまようじ法”をTP法と命名し院内で使用しています。
2011年 6月 12日(日)つまようじ法セミナーに参加しました。
”つまようじ法”と聞いて、あのリンゴやナシなどに刺して使う爪楊枝を思い浮かべた方も多いと思いますが、
実はその爪楊枝を使った方法ではありません。
みなさんこんにちは、院長の大亀です。私はこの方法を数年前、歯科雑誌のセミナー広告で見かけたので
すが、やはり爪楊枝(テゥースピック)を使った方法だと思い込んでいました。「セミナーなんかやるような内
容あるのかな?」などと思い特に興味は持ちませんでした。その後、忘れていましたが、あるセミナーで歯
肉炎や歯槽膿漏の治療・予防に効果が高いと紹介され、「あの時の方法だ!」と思い出した次第です。こ
の方法、岡山大学歯学部の先生方が開発したため、これまでは、関東方面でのセミナー開催は、ほとんど
目にしたことがありませんでした。今回、日本歯科医師会雑誌に東京でセミナー開催の告知があり、当院、
歯科衛生士と共に申込みました。
実際には専用の歯ブラシを使い、これまでは歯ブラシの毛先が入らない!と、思っていた歯と歯の間に見事
に毛先が入っていき、歯ブラシ後の何とも気持ち良いこと・・・驚きました。歯と歯の間は、デンタルフロス(糸
ようじ)や歯間ブラシを使って磨いていた所で、虫歯が出来やすかったり、歯周病の原因となる歯石が付きや
すい場所です。
いくつもの用具を使い分けて口腔ケアするのは、患者さんの負担を思うと、指導している私たちも心苦しく思っ
ていましたので、歯ブラシ一本で短期間に効果が表れるこの方法は大変楽しみです。
私はセミナー講師の黒瀬先生に歯ブラシして頂きました。
歯ブラシして頂いている間は大変気持ち良かったのですが
その結果は・・・・・大量の出血!?
決して普段いい加減に歯ブラシしている訳でもないのに・・・・・


当院、歯科衛生士 境、山崎も他の熱心な衛生士さんたちと共に、この方法を吸収しようとインストラクターの
言葉に耳を傾け、ブラシの仕方に注目。
最初つまようじ法と聞いて、いったいどういう方法か?と興味がありました。
あと写真でみたビジュアルにも驚きました。
今日のセミナーで実際にブラッシングしていただき、実感としてわかることができてよかったです。
想像したよりも痛みもなく本当に心地いいというのが素直な感想です。
そしてセミナーの症例でも提示されたように痛みもなく、歯ブラシしただけですぐに効果がみられることは患者
さんにとって何より大きいことだと思いました。導入に関しても、TBIと違い教えるのではなく歯ブラシをしてあ
げるというのは、患者さんも抵抗感もなく受け入れることができるのではないかと思いました。
実際に今日、私もかなりの出血でお恥ずかしい限りでしたが、インストラクターのブラッシングは気持ちいい
のに出血とはいったいどうなっているのか?もらった歯ブラシで早く試してみたくなりました。きっと患者さん
も同じだと思います。
染め出しをしてあれこれ指摘して何種類もの歯ブラシで磨いてもらうより、来てもらい私たちが適切な歯ブラシ
をして気持ちよく帰って頂き、その効果を実感して、また来院してもらうというサイクルは、とても理想的だと思
いました。
今クリニックでは先生と歴代の衛生士さんの方々の努力でリコール率はとても高い方だと思います。
さらにこの方法を加えていくことは難しくないと思います。
ただ実際に自分で全顎やるのにかなり時間とブラシの角度の難しさを感じたので、インストラクターの衛生士
さんも言っていたように、まずは自分の口腔内で試してコツをつかむ必要があるので、実際にやってみて変化
の様子をしばらく追っていきたいと思いました。
このような話を聞けることができて大変良かったです。
歯科衛生士 境 恵子
6月12日(日)に都内で、黒瀬真由美先生、小畑文也先生による『つまようじ法』のセミナーに参加して来
ました。朝10時~夕方4時過ぎまで、お昼を挟んで行われたセミナーでしたが、実習を含みとても内容の
濃い、楽しい勉強会で、あっという間の6時間でした。
この『つまようじ法』実は、30年前からあり、20年以上に渡り臨床で使われ歴史のあるブラッシング方法
なのです。
つまようじ法とは、つまようじのように歯ブラシの毛先を歯と歯の間に出し入れする事により、普段、患者様
自身が行うことの出来ない歯間部分の歯肉マッサージと歯垢の除去を自宅でも行う事のできる方法で、歯
周病予防・治療や歯の喪失予防に効果があることが明らかになっています。
実際に、歯周病による歯の動揺の改善、口臭の改善、ブラッシングによるマッサージで歯肉を元気に保つ
と言うデータが出ています。つまようじ法の歯ブラシヘッドは通常より長い2列のブラシで、独特な形をしてい
るのですが、このブラシ1本で短時間で口の中をキレイに磨く事が出来ます。いつも皆さんが行っている、
横磨き+フロスよりもつまようじ法でのブラッシングが臨床的にも有効だそうです。
現在、本院では院長はじめ、衛生士、スタッフ共につまようじ法実践中です。患者様数名にも行わせて頂き
『気持ち良かった』との声を頂きました。確かに今までのブラッシングと違う爽快感とマッサージされた後の気
持ち良さが残ります。横磨きと違い、はじめは手慣れないと思いますが、ブラシ1本で歯周病の予防と治療
が出来るのはとても画期的ですよね。
歯を失う原因の第一位は歯周病、そして日本人の30歳以上の8割の方は歯周病です。その内、殆どの方
が歯周病に気付かず、急性症状を発してから来院されます。
日本で歯科医院は、痛い場所であり、怖い場所であるイメージが強いです。
この先、全く痛みのない治療が歯周病治療から無くなるわけではありませんが、この方法を導入し、なるべ
く痛みの少ない、そして恐怖心を抱かない、予防歯科医院を作りに取り組んで行けたらいいなと思います。
皆さん、ぜひ一度、つまようじ法を体験しにクリニックにいらっしゃってください!!
歯科衛生士 山崎 愛

セミナーの最後に黒瀬真由美先生、小畑文也先生と共に写真を撮らせて頂きました。
先生方、貴重な講演をありがとうございました。
2011.5.29 ペール・アクセルソン博士「特別記念講演」
日本の歯科が変わる!
患者が要求する予防のすべて
上記演題で講演会が開催され、参加して来ました。
講演概要は、
1 費用対効果の高い予防は、予測に基づかなければならない
2 A ウ蝕と歯周病の病因論
B 修飾因子
3 A 必要に応じたウ蝕予防
B 必要に合った酸蝕症の予防
C 必要に基づいた歯周病予防
4 A 必要に合わせた小児の予防プログラム
B 必要に応じた成人における予防プログラム
C 必要に基づいた高齢者における予防プログラム
5 クオリティを維持するための研究分析
まとめ 総括と将来展望
午前10時から午後5時まで途中昼食をはさみ講演が行われました。
「成人でも、97.7%の確率で歯を守ることができる」
アクセルソン博士が行った成人に対する30年に渡る長期予防臨床研究で実証された事実です。
歯科医師であるアクセルソン博士にとって、歯科衛生士の本来の役割は、100%歯を守るための予防やメンテナンスを実践することであり、患者さんが長期的に健康な歯を維持していくためのメンテナンスに通う意味やセルフケアの方法を教育することこそ、ハイスタンダードな歯科医療だと述べています。そして、それを実現できるのは歯科衛生士であり、日本の予防が一気に加速することを願っていると述べています。
おおかめ歯科クリニックは、開業17年になりますが、開業当初から予防の重要性を認識し、日々の診療に導入してきました。その当時は、ようやく日本の歯科界も予防の重要性が認識され始めた頃で、まだまだ多くの歯科医師が削って・詰めて・治療費請求をする、ということが主流でした。そのため予防に関する教科書や情報も少なく、どうしたら虫歯や歯槽膿漏を予防できるのだろうか?という状況でした。そうした数少ない情報の中、手にしたのがアクセルソン先生の教科書でした。その30年に渡る長期予防臨床研究は衝撃的で、「本当にこんなことが可能なのか?」と思いながら何度も読み返し、日々の診療に少しずつ実践していきました。その教科書は現在でも買い求める人がいるほどの内容で、その内容は今でも古さを感じさせない、まさにスタンダードな内容といえます。しかし、残念ながら現在、日本語版は絶版となっており、それでも求める人が多くいるとの事です。
今回の講演を切っ掛けに、もう一度、自院の予防やメンテナンスをチェックし、より質の高い、アクセルソン先生が述べている、ハイスタンダードな歯科医療を実践したいと考えています。
私たち、歯科医師が虫歯を削り、どんなに精巧な歯を作り詰めたり、被せたりしたとしても、所詮は作り物であって、本物の歯にかなうものではありません。また、一番簡単な処置は、「治療しないこと。」です。本来、生まれもって得た歯を生涯にわたって守っていくことが歯科医療従事者にとっても、患者さんにとっても一番楽で、費用もかからない方法だと信じております。極端な言い方かもしれませんが、「削らない歯医者を目指してがんばります!」
先ほど紹介した、当院の教科書にサインを頂くとともに、講演会終了後の懇親会で一緒に写真を撮って頂きました。アクセルソン先生、ありがとうございました。
第9回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム
日本歯科医師会
読売新聞
口の豊かさがあらゆる社会を健康にする
~活力ある社会を実現するために~
2011年5月15日(日)会場 NEW PIER HALL主催 読売新聞社、日本歯科医師会
後援 厚生労働省、日本医師会、東京都歯科医師会、日本歯科医学会、8020推進財団、日本学校歯科医会、日本歯科衛生士会、日本口腔衛生学会(予定)
協賛 江崎グリコ株式会社
プログラム 【第1部】
○基調講演
「口の健康、いま、これから」
神原 正樹氏(大阪歯科大学口腔衛生学講座教授)
○プレゼンテーション
「歯科保健と食育」
向井 美惠氏(昭和大学歯学部口腔衛生学教室主任教授)
○デンタルヘルス・ブラッシング実演講座
石井 実和子氏(東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校・教務主任)
【第2部】
○パネルディスカッション
「活力ある社会を実現するためにできること」
パネリスト:神原 正樹氏
向井 美恵氏
榊原 郁恵氏 (タレント )
コーディネーター:南 砂氏(読売新聞東京本社編集委員)
テーマ『口の豊さがあらゆる社会を健康にする』
先日5月15日にデンタルシンポジウムへ行ってきました。
はじめに神原先生のご講演ですが、口の健康と全身の健康との関わりを虫歯を中心に話しをして下さいました。
オーストラリア、スウェーデンなどデンタル先進国では、30年前まで12歳までに虫歯が出来る本数が平均して6本だったそうですが現在、0~1本なんだそうです。これは凄い!こうした口腔保健状態は世界的に見直され、日本でも昭和30年代では2割の人が歯磨きをしていなかったそうですが、現在100%の確率で歯磨きをしているそうです。そして戦後、食生活が見直され、日本でも虫歯で歯を無くされる方の数が減ってきています。8020運動達成者の方も増加。なにより、生命の根元である歯を残すほど、寿命も延びるんです。確かに動物は歯を失って食べられなくなると死んでしまいます。
因みに8020運動達成者の方の共通点は朝食をしっかり食べ、固いものよく噛み、生き甲斐、趣味があるなどのライフスタイルだそうです。
次に、向井先生による歯科保健と食育のお話を伺いました。とても判りやすく楽しいご講演でした。
8020運動と共に新たに食育を推進する一助として、一口30回以上噛むことを目標とした『噛ミング30』のお話しです。
まず、よく噛んで味わって楽しく食事する事は、唾液、消化液、免疫物質の分泌、そして楽しんで食べることで心の寛ぎから、ストレス発散まで様々なメリットがあります。なにより五感で味わって食べることで美味しさが増すそうです。五感で味わって食べるには、見た目もありますが、口を閉じて食べることで風味を感じ、舌で味わいをより感じることが出来ます。食事中に耳へ届く咀嚼音も五感で味わう内の一つです。
何より、しっかり噛んで食べることは満腹感が得られ、代謝が活発になり肥満防止にもなります。そして窒息死防止にも繋がるそうです。
窒息し易い食べ方は、口を開けたまま入れ込む、お喋り後の息継ぎ、急に上を向く、『ハッ』とする。
窒息を回避する為には、少量を口を閉じて良く噛み、食べる事に集中する、食事中に上を向かない、飲み込んでからお喋りする事だそうです。食事に集中し、良くかんで食べる事が五感で味わう食べ方であり、食事を楽しむ秘訣なんですね。
食べることは生きる事に繋がる。しっかり美味しく食べる為には健康な歯が必要!!そして人間の第一通過の消化器官であるお口の中が豊かであることが、健康への第一歩であり、私たちが健康であることで社会の豊かさが保たれるのだと改めて感じました。
山崎
5/15(日)にニューピア竹芝ノースタワーで『デンタルヘルスシリーズ』シンポジウムがありました。
口の豊かさがありゆる社会を健康にするというテーマで、大阪歯科大 神原 正樹先生と昭和大学 向井 美恵先生が講演してくださいました。
神原先生は、『口の健康、今、これから』というテーマで、まず40年前の12歳のDMFと近年の12歳のDMFを比較すると世界的に虫歯の本数が劇的にが減っているという話をグラフや研究データを用いてしてくださいました。
これは、各国で虫歯予防の取り組み方は違うが、予防することで虫歯を防げるということを立証している。30年間くらいで、これだけ予防できた疾病はないとおっしゃっていました。
戦前、戦後、30代前後では、国の情勢や予防医学の発展に伴い歯の喪失本数や虫歯の経過に大きな変化があると述べられました。
今後は、虫歯も喪失歯も減っていく時代で、口の疾病予防がQOLを上げるには重要になることを感じました。
次に向井 美恵先生ですが、『歯科保険と食育』というテーマで話をしてくださいました。
幼児.成人.高齢者では、口腔機能の変化によりライフステージに応じた食べ方や支援などの必要性があると指摘し、身体の栄養のみならず味わいや心のつながる食べ方に関心を持ってもらうことが重要だと話しました。
その中で、五感を意識した食べ方をする事や窒息事故の予防についても言及がありました。
私たち歯科医療従事者は、生涯にわたって口を通して、健康を届けられるような幅広い視点で捉えるための努力が必要だと思いました。
畑中



















































































